2019年1月3日木曜日

Happy New Year 2019


2019年もどうぞよろしくお願い致します

新年のご挨拶と
昨年開催させて頂いた個展のご報告です

個展「THE WISDOM OF YOU」は無事終了し
ホッとした気分で新年を迎えております

ギャラリーにお越し下さった皆様
どうもありがとうございました
在廊日には
普段会えない友人や知人とお話しできたり
初めましての方々にもたくさんのご挨拶をすることが出来ました
芳名帳でお名前を見て知る
たくさんの訪問にも感激しました
本当にどうもありがとうございました

企画して頂いた1年前から
緊張で何度も吐きそうになったりしておりましたが
このような機会を頂けて
今は感謝の気持ちでいっぱいです
学生の頃のスカラシップ制度など
リクルートさんからのサポートには感謝し切れません

これからも引続き頑張ります
ありがとうございました

在廊日には
展示へのご意見やご感想を生で聞くことが出来ました

2歳の頃の思い出をお話ししてくださる方もたくさんいらっしゃいました

制作したイラストレーションを通して
その場に生まれた
たくさんのコミュニケーションが
今後の私の制作活動の励みになりそうです

自分の中では
新たな課題もみつかり
また作ろう
次のイメージを持って
どんどん作ろう
そう思っています


二歳児の育児と向き合った時間のあれこれが
あまりにも詰まった1枚1枚なので
この度は
原画の販売は行いませんでした
手放さず
息子が大人になる時まで
この記録を
そばに保管しておこうと思っています


こちらの展示は
2月1日から17日まで
名古屋のON READINGさんで巡回致します
少しだけ
新作も添える予定です
詳細はまた後ほどお知らせします

なんと
ON READINGさんでの展示は10年ぶりです


それから
31日に行われた
松浦弥太郎さんとのトークイベントにも
お越し下さった皆様
どうもありがとうございました

暮らしの手帖のお仕事をさせて頂き始めた頃から
松浦編集長と
イラストレーションについて
お話したくて仕方なかった私でしたので
思春期の頃から傾倒している
THE NEW YORKERの表紙絵
STEINBERG
などなどについて
お話しできたことが幸せでございました
楽しい時間はあっという間に過ぎ
時間は当然足りませんでした

そして
サプライズエピソードとして
暮らしの手帖の表紙絵が
仲條さんとの2択候補に上がっていたこと
まさかの裏話の真実に
脳内パニックを起こしておりました
喉カラカラでした

あれも繋がる
これも繋がる
盛り上がる楽しいトークで
とにかく
松浦弥太郎さんに感謝し切れませんでした
快くお引き受けしてくださり
ありがとうございました


それから
展示中には
たくさんのお花も届きました
奥の部屋にもお花がいっぱい

人生で
こんなに
贈り物のお花に囲まれたこと
ないような気がします




そして
展示に合わせて
ミニ本も作りました
カタログのようなものです
ウェブ販売もしていただけることになりましたので
詳細を
またお知らせします


母の個展にて

息子はお絵かき
電車の絵を
黙々と描いていました


それ以外は
常に走り回る
ギャラリーが
体育館状態

でも
すごく嬉しそうにしていましたので
私も少しホッとしました

2019年は
ガラリと変わる年になりそうです

どんなことを得て
考えて
どうアウトプットできるかな

楽しみでもあります
成長したいです

展示を機に
新しいこともスタートしています

14キロの息子を片手で抱える日々
新しい筋肉もたくさんつきました

引続き
ヒッチャカメッチャカになりながら
楽しんでまいりたいと思います

















































2018年10月7日日曜日

個展 THE WISDOM OF YOU



ご無沙汰しております
もうすっかり秋ですね


10年ぶりにギャラリーにて個展を開催することになりました
10月23日火曜から11月16日金曜までです

タイトルは
秋山花展 THE WISDOM OF YOU

場所は銀座
リクルートのギャラリー

この度はセカンドステージという企画で
個展をさせて頂きます

学生の頃に
リクルートが開催しているアートコンペティション
ひとつぼ展に入選し10名に選出されました
(今は1WALLという名に変わったコンペです)
こちらの企画は
過去のコンペ入選者のその後を発表する
といった趣旨のものとなっております

昨年の冬にお声がけをいただき
少しずつ
育児の合間を縫って
コツコツと作品を作りました

実は数年前にも一度
お声がけいただいたのですが
お腹に子がいたということもあり
大変心苦しかったのですが
その時はお断りさせて頂きました

そして
数年経ち
もう一度企画をしてくださったことに
感謝の気持ちでいっぱいです
ありがとうございます

今回の個展
何をテーマに作品を発表するか
たくさん悩みました

前回無印良品のカフェスペースで
MOTHERHOODという個展を開催させて頂き
その後色々と考え悩み
育児をテーマにした作品づくりから
少し距離を置こうかと考えてていたところでした

その頃は産後直後でしたので
頭の中はもちろん
赤子のことで常にいっぱい

こんなに脳内が本能に操られ
パニックな日々もなかなかないので
その日々の記錄として
また
育児を経験した方
これからする方
近くで見ていた方
興味をお持ちの方
そんな方達とのコミュニケーションを楽しみに
想像しながら
一枚ずつ
夜な夜な制作をしていました

そんな日々から数年が経ち
子も成長し
もう少し大きな視野で
育児を通して得ているもの
人間の成長とは
人生とは
少し離れたところから
色んなことを考える余裕が
自分の中に生まれてきました

もっと広く
育児から遠く離れた場所で
コミュニケーションをしたい
そんな風な気持ちになりました

とはいえ私の生活は
子のことが何よりも最優先なのは変わらず
私の制作の主題は
母である自分から離れることは難しく
どうしたものかと悩みました

そんな中 
子がちょうど2歳を迎え
急速に言葉を話すことができるようになり
私や旦那 家族に向けて
たくさんの問いを投げかけてくるようになりました

その問いはいつでも正しく
答えを待つ眼差しは真剣

解答する私は
慎重に言葉を選び
時には言葉に詰まり
答えがどこにも見つからないことも

そして毎日
答えのない問いが
次から次へと
目の前に溜まっていきました

それは
私が大学院で研究していたこと
ずっと制作を繰り返していたことと
すごくリンクしていて
昔の自分が抱いていた興味
忘れていた好奇心が
胸の中で突如蘇ってしまいました

そのことに思わず気がつき
どんどん火が上り
急激に制作意欲が湧いてきてしまいました

育児日記に書き留めておくだけでは勿体無い
子からのメッセージを
そのままイラストに閉じ込めようと
そう強く思いました

育児していない頃の自分の興味と
我が子の興味がつながったことが
どんっと私の背中を押してくれました

今現在は子はもうすぐ3歳になります
言葉もぐっと上達し
大人の様に話すことを楽しんでいます
こちらに投げかけられる質問も
2歳の始めの頃のものとはもう違います
もっと具体的になりました

今思うと
2歳の脳で考えるたくさんの疑問は
大人である私には物凄く刺激的で
宝の様なコミュニケーションでありました

幼児の成長はとても早く
今はもう我が子の脳は
別のステージへ進んでしまいました

市川崑監督の
私は二歳
という映画があります
1962年のモノクロ映画です
妊娠中に私はこの映画と出会いました
この映画は
異例の育児書をもとに作られた映画です
2歳のボクの目線でストーリーが進んでいき
ボクの気持ちや思いやその語りが
大人たちを滑稽に見せる
皮肉たっぷりの映画です
当時この映画は大ヒット
育児書が多くの人々の心を揺さぶりました

育児を背景にした作品でも
誰しもが通る2歳という年齢には
普遍的なテーマが潜んでいて
人々の心を動かす
真実が詰まっているのかなと

そんな2歳の成長を
毎日そばで観察できたこと
考えることができたこと
そのことに感謝しながら
この度は
作品を作りました

あくまで
育児は裏テーマ
作品のテーマは
人類共通の答えなき問い
気づき 不安 喜び
複雑さ
などなどです


詳細はギャラリーのサイトに載っています

今回の展示では
コンペ入選の後の活動の発表でもありますので
過去のクライアントワークスや
その原画も飾ります

また
新しく仕事で制作した
2分のアニメーション作品も
壁に投影します

こちらも合わせてぜひご覧ください

何日かはできる限り
在廊しようと思っています

ぜひぜひいらして下さい







































2018年3月16日金曜日

The Dog Year


2018年初めての投稿です
本年もどうぞよろしくお願い致します

もうなんと3月中旬
この写真は先月の
羽田空港の某レストランです

息子との遠出の第一歩として
飛行機に慣れてもらおうと
離陸を観にはるばる連れて行ったのですが
電車ほど盛り上がらず
途中の東京モノレールで満足してもらい
家へ戻りました

今年は海外へ行ってみようかと
目論んでいるのですが
どうなることやら


昨年のことですが
フリーペーパーのmetropolitanaの12月号にて
イラストを描きました
モノプリというプロジェクトで出会った
soda designさんとのお仕事で
とても嬉しかったです

最近は車や電車や
乗り物を描く快感を覚えました
確実に息子の影響です



クリスマス頃
手紙社さん主催の東京蚤の市
その中の東京北欧市の
メインビジュアルを担当しました

会場は大盛り上がり
ポスターも大きくして頂きました

関西でも同様
関西蚤の市にて
もう1パターンのビジュアルを作りました
そちらは雪が降っているイラストにしました
現地にも行ってみたかったです




毎年参加させて頂いている
リクルートのプロジェクト
2017年は
つつのくつした展でした
私はこんな靴下を作りました
子のために食べ物を運ぶ母鳥たち

今の私の生活がにじみ出ています

順次全国で巡回されております


クリスマスに合わせて
こちらの本が
NHK出版さんから発売されました
モリー先生との火曜日
アメリカでベストセラーとなった名作
そちらの愛蔵版です
箱のイラストを描きました

今このタイミングで
出会えてよかった1冊でした
ぜひ
成人になられた方など
人生のよき節目で読んでみて下さい



2018年の始めに
台湾の新聞 The Affairs 週間編集の
The Book Affairsのカバーを飾りました
9年前に描いたイラストですが

中では特集を組んで頂き
インタビューも受けました

先方から送られてきた質問内容が
私のインスタ情報に基づいたもので
とてもびっくりしたお正月でした
インスタグラムを通して
海外の方と繋がることを
最近やっと実感しております
遅いですね


新しい連載です
GOLD PRESSのウェブマガジンにて
松浦弥太郎さんの
おかねのきほん
月1、2回のペースで
スタートしました

家族のイラストを
毎回描きます

個人的にも
おかねのお勉強を
そろそろしなくては
なんて思っていた所でした


雑誌tocotocoの連載
MOTHERHOOD
引き続きございます

新生児サマとの生活
輝かしい時間を
思い出しながら描いています


文芸誌MONKEYの
古川日出男さんの宮沢賢治リミックス
こちらも続いております

Vol.14の特集はなんと
「絵が大事」
大学院時代に研究していたイラストレーションのことなど
その重なる内容に
一人で大興奮
何度も読もうと思っています


NHK出版のやさいの時間
柴崎友香さんのやさいにしよう
連載が1年間で終了しました
ラストはねずみさん

毎号描いていた
野菜と動物
終わってしまってさみしいかぎりです


最近は
毎日の息子の寝かしつけで
力つきて寝落ちしてしまうため
対策を練りました

早朝に制作時間を移しました
朝4時起きで
8時まで4時間
平日は
絵を必死に描いています


2月は
締め切りにばたばたしていた私の変わりに
妹が息子のために
電車クッキーを作ってくれました
バレンタインデーです
なんとも癒されるデザイン
家族の連携プレイ



親ばかですが
電車が好きな息子は
2才0ヶ月にして
達者に電車の絵を描きます
具象に進むのがとても早い
パースきいてますし

2才の頃の私は
まだまだ丸や点を
ぐるぐる描いていました

そのこそのこで
発達のペースは違いますね

息子のクリエイティブ魂に
ものすごく刺激されています
頑張ります











2017年12月7日木曜日

Hanatsubaki Magazine




資生堂のフリーペーパー
花椿
その秋号にて絵本を作りました

タイトルは「朝/夜」
テーマは秋号のテーマでもある「リズム」

蛇腹絵本となっています
テキストはほぼオノマトペ


朝型の女性と


夜型の男性と

表裏読んで頂けるものとなっています

AD 澁谷克彦さん
D 新村則人さん

まるまる一冊を制作する時間は
なかなかやってこない素晴らしい時間でした
真っ白な紙から色々と想像を巡らす
終わるまでその想像と一緒に過ごす日々
このタイミングで
このような機会を頂けて
とっても嬉しかったです

そして
この絵本に背中を押されて
またしても
もりもりと制作意欲が湧いてきました

また絵本を作る機会があるといいなあ
なんて思っています


それから
よしもとばななさんの小説
サーカスナイトの文庫版も発売されました
4年前の
新聞小説の挿絵209枚分の思いとともに
バリ
ウブドの風景を
描かせて頂きました

もう一度最初から最後まで読んでみました
出産を経験し子どもといる時間を過ごしている今
また新たな感じ方でこの小説を楽しむことができました
そのことに自分でも驚いています

今年は
今までブログでお知らせした以外にも
いくつか新しい連載を描かせて頂いております

お知らせがあまりに遅すぎですよね


雑誌「ku:nel」の「5人のエッセイ」の頁で
3つイラストを描いています
細長い挿絵です


それから
NHK出版の雑誌「やさいの時間」にて
柴崎友香さんの連載「やさいにしよう」の
扉イラストを描かせて頂いています
野菜と動物が毎号登場しているのです
絵本のようで
楽しんで描かせて頂いています

この号は
ヘチマと蛇です


KIRIN生茶プレゼントキャンペーンの
生茶箱に入っている茶の本にて
松浦弥太郎さんのテキストに
線画を描かせて頂きました
ADは福澤卓馬こと
ふくちゃんです



もうかなり前になってしまいます
東急沿線で配付されているのフリーペーパーSALUSの
カバーイラストや
中のイラストを描かせて頂きました

東京は空が明るくてあまり見えないけれど
星が沢山見えるどこかで
ぼーっとする時間もたまにはいいよなあ
制作中にそう思いました


息子も2歳を間近に
かなり喋るようになりました
母の仕事も理解しているみたいです
何描いてるの?
机の下から頭をひょこっと出して聞いてきたりします


時々
私が仕事ばかりしていると
大切な筆や鉛筆を
こっそり
家のどこかに隠したりしてしまいます

仕事と母業の両立を
考えさせられる瞬間でもあります
男の子はとりわけ
寂しがりやなのかもしれないです


そんな息子の一番の興味は
電車

全国電車を見るために足を運び
家族で楽しんでいます
もう200種類くらい覚えてしまいました
すきこそもののじょうずなれです

息子のおかげで
車体のフォルムや色
そのカリスマ性や美しさに魅了され
インダストリアルデザインに
より一層興味津々な日々を過ごしています

2017年6月30日金曜日

3 4 5 6


久しぶりの更新です
つい先日まで桜が咲いていたような感覚
ひと月が猛スピードで過ぎ去っていきます
もう明日から7月ですね
2017年も後半へ

こちらの写真は
暮しの手帖別冊家事じょうずの暮らし
目次のイラストを
どどんと描きました
今までの別冊シリーズの目次絵よりも
全然大きいです
今回は
とても楽しい打ち合わせだったなあ


雑誌tocotocoでの連載も
どんどん進んでいます
写真は第2回目のもの
自分の育児の記録のようでもあります
息子が新生児だった頃の日記を読み返し
じんわり思い出しながら
描いています
もうすぐ第4回目が発売されるところです


もう一つ新しい連載と言えば
福音館書店の母の友にて
岡いくよさんの連載のイラストを描いています
こちらも新生児の赤ちゃんの育児がテーマです
毎回原稿を頂いてから
撮りためていた息子の写真を覗いて
記憶をイラストに描き起こしています
このほやほやの記憶が
読者の方に届くと嬉しいです


最近ですと
チルチンびとの薪ストーブカタログ
薪ストーブ年間2017という本にも
イラストを描きました
実は現在の我が家は
オール電化
久しく炎を見ていないことに気づきました
火を描こうと机に向かい
自分でびっくり
炎といっても
キッチンのガスコンロなのですが
薪ストーブのある家
急増しているみたいです


4月のことですが
家族で羽をのばし
那須塩原へ行ってきました

産後はじめての旅行
鳥に囲まれて露天風呂に入ったり
緑道を歩いたり
自然をながめていると
何かを取り戻したような
満ち足りた気分になりまして

あんな絵も
こんな絵も描きたいなあ

余裕が生まれて
欲張りになりました

あくまで制作のことですが

いっぽう
5月は缶詰状態
とあるお仕事のために
制作に集中する日々を送っていました

母と息子と旦那さんの協力と頑張りに
感謝しかありません
すばらしいお仕事で
沢山アウトプットしました
こちらは後ほどお知らせします


6月は
息子を連れて
展示のパーティなど
色々と出向く機会が多く
走り回る息子を
汗だくになりながら
追いかけつつ
久しぶりに
色んな方にご挨拶出来たり
ギャラリーという空間にいられる幸せを
噛み締めていたりしました

育児と仕事の両立は
限られた時間を
どう使うか
1分1秒が
どれだけ大切か

そんな感じです

明日からの2017年後半戦も
汗だくになりながら
脳みそフル回転で
がんばろうと思います